介護現場で使う用語集 か行


臥位(がい)

寝た状態

介護給付(かいごきゅうふ)

要介護認定を受けた被保険者に対する保険給付

給付対象は要介護度1~5

事業所に支払われる介護報酬を「介護給付費」という

 

介護サービス(かいごさーびす)

要介護認定を受けた方が利用できるサービス

 

介護支援専門員(かいごしえんせんもんいん)

ケアマネージャー(care manager)のこと

CMと略されて記載される場合もある

 

介護福祉士(かいごふくしし)

介護職の国家資格

 

介護保険(かいごほけん)

介護サービスを支給する社会保険制度

 

介護予防サービス(かいごよぼうさーびす)

高齢者の介護予防や状態悪化を予防するためのサービス

 

ガイドヘルパー

移動介護従事者(いどうかいごじゅうじしゃ)のこと。

障がいを持った人が単独で外出する時の援助を行う。

 

覚醒(かくせい)

目がさめること。

意識や感覚がはっきりと働きはじめること。

 

カンファレンス/ケアカンファレンス

ケア内容の検討、サービスの見直しなどが行われる会議

開催頻度や参加者は、施設や事業所により異なる

 

患側(かんそく)⇔ 健側(けんそく)

障害がある側を患側

障害を受けていない側は健側

ex.左片麻痺の人は、左半身が患側、右半身が健側

 

感染症(かんせんしょう)

ウィルス、細菌、カビ、寄生虫などの病原体が体内に侵入、定着、増殖することで発症

感染経路:空気感染、飛沫感染、接触感染など

 



機械浴(きかいよく)

専用のイスに座ったまま入浴できるものや、ストレッチャーに寝た状態で入浴するタイプのものがある

自力歩行が困難な人や、寝たきりの人が機械浴を利用することが多い

 

機能回復訓練(きのうかいふくくんれん)

リハビリテーションのこと

身体機能の回復や残存機能の維持・向上のための訓練

 

基本的動作能力(きほんてきどうさのうりょく)

運動や感覚・知覚、心肺や精神・認知機能などの心身機能

 

仰臥位(ぎょうがい)/背臥位(はいがい)

仰向けで寝た状態

 

QOL(Quality of Life)

生活の質という意味

 

機能性尿失禁(きのうせいにょうしっきん)

排尿機能は正常だが、身体機能の低下や認知症などによって起こる尿失禁

 

居宅サービス

在宅で受けられる介護サービスのこと

ex.訪問介護、訪問入浴、訪問リハなど

 

禁忌(きんき)

してはいけないこと

 



区分変更(くぶんへんこう)

介護度の区分を変更すること

 

くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)

脳動脈瘤と言われる血管のふくらみが突然破裂することによって起こる。

症状:頭痛、嘔吐、意識障害、痙攣など

 

グループケア

利用者それぞれの身体機能や残存能力によって小規模グループ(10人程度)に分け、各グループに適応した計画を立てて行うケアのこと。

 



KT (Korper Temperatur)

体温のこと。

正常値は36~37℃程度。

Korper Temperaturはドイツ語。

英語ではBT (Body Temperature)

 

ケースカンファレンス

事例検討会のこと。

実際に合った事例をもとに関係者が集まり検討する会議。

ケアプラン作成後に、状態の変化や新しい課題・問題点がないかを話し合う。

 

ケアプラン

ケアマネージャーが作成する介護サービス計画書のことで、目標設定や提供サービスなどが確認できる。

大きく分けて居宅サービス計画、施設サービス計画、介護予防サービス計画がある。

 

ケアワーカー

高齢者施設、障がい者施設、病院などで働く介護従事者のこと

 

 

経管栄養法(けいかんえいようほう)

鼻あるいは口から胃まで挿入されたチューブや胃ろうを通じて、栄養剤を胃まで送る方法。

胃ろうによる経管栄養法、鼻から挿入されたチューブを使う経鼻栄養法、口から挿入されたチューブを使う経口栄養法がある。

 

形態食(けいたいしょく)

一口大、きざみ食、ミキサー食など、嚥下機能の低下した人のための食事。

食形態、食事形態ともいう。

 

傾聴(けいちょう)

相手の言うことを否定せず、耳も心も傾けて、相手の話を聴くこと。

相手に共感し、それを伝えること。

 

経皮内視鏡的胃瘻造設術

(けいひないしきょうてきいろうぞうせつじゅつ)

PEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)

胃ろうを作るための手術。

 

傾眠(けいみん)

意識がなくなる第一段階。

うとうとしており刺激があれば覚醒する状態。

 

血糖値(けっとうち)

血液中のブドウ糖の量のこと。単位はmg/dl(ミリグラムパーデシリットル)。

健康な人は食事終了の2時間経過後には、空腹時の値にあたる70~110mg/dlに戻るようです。

 

幻覚(げんかく)

幻聴、幻視、幻嗅、幻味、幻肢のこと。

幻視の意味で使われることもある。

 

幻聴(げんちょう)

実在しない声や音がハッキリと聞こえる。

 

幻視(げんし)

実在しないものが見える。

 

幻嗅(げんきゅう)/幻臭(げんしゅう)

実在しないにおいを感じる。

 

幻味(げんみ)

実際に口の中に何も入っていないのに、いろいろな味を感じる。

 

幻肢(げんし)

触角の錯覚

 

言語聴覚士(げんごちょうかくし)

ST(Speech Therapist)と略される。

言語療法の国家資格を持つ専門家。

発声、発音、聴覚、認知、嚥下、発達などの障がいを回復するための機能回復訓練を行う。

 

倦怠感(けんたいかん)

心身が疲れてだるいと感じること。

 



更衣(こうい)

着替えのこと。

 

構音障害(こうおんしょうがい)

正しい発音ができなくなる状態。

 

拘縮(こうしゅく)

関節の動きが制限された状態のこと。

 

後期高齢者(こうきこうれいしゃ)

75歳以上の高齢者

 

口腔ケア(こうくうけあ)

口の中を清潔に保つためのケア

 

高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)

病気や事故などが原因で脳が部分的に損傷され、言語、思考、記憶、行為、学習などの知的な機能に障害が起こった状態のこと。

 

高齢者虐待防止法(こうれいしゃぎゃくたいぼうしほう)

介護者による65歳以上の高齢者への虐待を防止するための法律

 

誤嚥(ごえん)

飲食物が食道を通らず気管に入ってしまうこと。

 

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

気管から異物を排出する反射機能が鈍ることで、異物を排出できず肺の中に入ったままになり炎症を起こす。

口腔ケアが不十分な場合、肺炎の原因となる細菌が増殖し、誤嚥によって唾液や食べ物と一緒に細菌が気管に入ってしまい肺の中で細菌が増殖して発症することもある。

 

骨粗しょう症/骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨の量(骨量/密度)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気。

 

昏睡(こんすい)

重篤な意識混濁。

外界の刺激には全く反応がなく、精神活動が停止している状態。

 

昏眠(こんみん)

中等度の意識混濁。

かなり強い刺激で反応するが覚醒していない状態。

 

昏迷(こんめい)

中等度の意識混濁。

自発的な身体的・精神的表出がなく、外部刺激にも反応しない状態。

 

昏蒙(こんもう)

軽度の意識混濁。

覚醒はしているが、精神活動は浅い眠りに近い状態。

外界の認知に混乱が生じる。