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こちらの記事は、youtube動画「耳で読むCiel」で聞くことができます。
少し照れ臭そうに、だけど力強くそう話してくれたのは医療対応 住宅型有料老人ホーム サワで働く看護師のiさん。
初対面なのにそう感じさせない iさんの笑顔は周りのスタッフを笑顔にし、そして更にそれが施設の利用者にも伝播していくのだろう。会話の中で冗談を言ったり、笑わせたり、そんな風にして 周りの皆が働きやすい環境づくりを心掛けているとのこと。ひとしきり話して「それに、笑ってないとつまらないでしょ」とまた笑う。
会話の中で冗談を言ったり、笑わせたり、そんな風にして 周りの皆が働きやすい環境づくりを心掛けているとのこと。ひとしきり話して「それに、笑ってないとつまらないでしょ」とまた笑う。そんなiさん、看護師を志すきっかけとなった経験が2つある。1つ目は、幼い頃に大病して入院した時のこと。親の付き添い入院ができない病院だったこともあり頼れるのは看護師さんだけ。そんな心細い状況で覚えているのは「とにかく看護師さんが優しかった」こと。2つ目は交通事故に遭い入院した時。iさんの意識が戻ったときに目の前の看護師さんが「ホッとした顔をした」それを見てiさんも安心することができた。優しい看護師に憧れ、当時高校1年生だったiさんは導かれるように看護師を目指すことに。
そんなiさん、看護師になってから結婚退職するまでの12年は病院勤めの看護師だった。介護施設で働く看護師になったのは、子育てを経て復職した時から。
「子供に、いってらっしゃいとおかえりが言える時間で働く」という条件に合ったのが特別養護老人ホームのパートの仕事だった。
特養で働き初めた頃は、病院で働いていた時との様々なギャップに戸惑うこともあったというが、一緒に働く仲間や施設を利用する高齢者に励まされながら努力や工夫を重ねてこれまで続けてきた。ショートステイ、デイサービス、サ高住など介護施設での看護師歴は今や病院で働いていた期間よりも長い。
「介護施設で働くうえで、メインは介護(士)さん。私はそう思ってるから、看護師としてサポートに徹するようにしている」という言葉の通り、看護師・介護士問わず周りのスタッフを常に気に掛け、働きやすい環境づくりに努める。そういった姿勢も、目標にしてきた諸先輩に少しでも近づくべく、ひたむきに『看護』という仕事に向き合ってきたからこそ。この3月(2020年)にオープンしたばかりのサワの職場環境について尋ねると、お互いを思いやるプロ意識の高いスタッフに恵まれているそうで「やっぱり尊敬できる仲間と働けることは嬉しい」と話してくれた。若い看護師から日進月歩の医療に関する知識を得たり、ベテランならではの知識を伝えたり、助け合い補い合いながら良い関係性を築けているという。
今もなお学び続ける姿勢だったり、周りへの配慮だったり、iさんの仕事に対する使命感はどこからくるのだろうと思っていたらこの一言。「お給料をいただくからには、それに見合った、というかそれ以上の働きをしたいのよ。貢献したい、と思ってる」と、見た目の印象とは異なるストイックさも覗かせる。
最後に「看護師をしてきて嬉しかったことはありますか?」と聞くと、少し考えてから「娘がね、看護師を志して勉強してるんだけど、それは嬉しかったな。私から何か言った訳ではないけれど、親の背中を見て育ってくれたんだなーって」。ただ少しタイプが違うそうで、もっと何かできることがあったのでは…と引きずるタイプのiさんに対し、お嬢さんはあっけらかんとしてるのだと教えてくれた。「お母さんは、看護師になるために生まれてきたんだね」と言うお嬢さんにとって、憧れの存在がお母さんなのは間違いない。タイプは違えど、iさんの働く姿や仕事に対する姿勢を間近で見てきたお嬢さんからの評価に顔をほころばせて照れ臭そうに笑った。
一緒に働くスタッフ達の喜ぶ姿や嬉しそうにしている顔見たさに、時には自分の仕事以上のことまで踏み込みすぎて怒られることもあるというが、言葉はなくともその表情から「ありがとう」の気持ちが伝わるから、また身近な誰かを想ってiさんは働くのだろう。
サワの壁に飾られていた七夕の飾り、短冊の中にはサワの理念やスタッフを思いやる気持ち、そして笑顔が溢れていた。
(インタビューは2020年7月5日に実施しました)
取材協力:医療対応住宅型 有料老人ホーム サワ
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Ciel
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